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2015年11月11日

アムチ小川の薬草講座(3.チベット医学について)

 日本で唯一のチベット医であるアムチ小川(小川康さん)の講座に参加しました。

 チベット医学。
 聞いたことはありましたが、どんなものか全く知りませんでした。

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 チベット医学の特徴は
 1.8世紀に、ユトク・ユンテングンポ によって編纂された「四部医典(ギューシ)」を根本経典とする。
 
 2.植物・鉱物・動物を用いて薬を作る。
 3.チベット本土、インド、ネパール、ブータン、モンゴル、ブリヤート、カルムイク共和国などがチベット医学文化圏に属する。
 4.ルン、ティーバ、ベーケンという体液理論に基づいて診察を行う。
  (1)ルン(風または気)
  (2)チーパ(火あるいは胆)
  (3)ペーケン(津あるいは粘液)
 (1)~(3)いずれも中国医学のものとは全く異なるそうです。
 む、むずかしい…。

 チベット医学が現代医学の違うのは、
  ● 国家権力による統制を比較的受けていない。
  ● 医学教育の核となる教科書が存在している。
  ● 薬で利益がもたらされない。
  ● チベット薬は形、色、香り、味、手触り、など五感で理解することができる。
  ● 医学教育の過程が民衆に公開され、民衆に理解されている。
  ● チベット医は民衆から訴えられない。そもそも「訴える」という概念がない。
 
 「四部医典」を掛け軸に表した「タンカ」。
 
 タンカは全部で80。
 「四部医典」の内容が全て描かれているそうです。

 動画があったので、見てみました。
 彩色が使われて、とてもきれいです。
 ● チベット医学聖典「四部医典タンカ」展示会 youtube 9:04
 もう、これは芸術品だと思いました。
 実物、観てみたいです。
 (-人-)~☆

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 【参考ホームページ】
 小川康(やすし)さん ホームページ
 ● 森のくすり塾 ホームページ

 ネット記事連載
 ● 伝統医学のそよ風 〜ラダック・ティンモスガン村より〜

 チベット医学について、詳しい情報が掲載されていました。
 ● ARURAチベット医学センター

 ● ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

 ● ダライ・ラマ法王の主治医 ダワ博士の「チベット医学入門」