2016年01月29日

脊柱管狭窄と手術の適応

 先日のクライアント様。
 2週間前、腰痛と足の痺れの症状を訴えていらっしゃいました。
 カイロプラクティックの施術後、症状は消えたそうなのですが…。

 先週、かかりつけ医から紹介された大きな病院でMRIを撮影し、
 「脊柱管狭窄で、早めの手術をすすめられました。」
 とのこと。

 担当医師から、
 「MRIで腰椎の3/4番にあきらかな狭窄部位がみられる。」
 「年をとってからは手術できなくなる可能性もある。」
 といわれたそうです。
 お顔の表情も沈みがち。
 悩んでいらっしゃるのがわかります。

 「手術を希望していますか?」
 と質問すると
 「まわりに手術を受けて良くなった方がいないので、できれば受けたくない。」
 とおっしゃいます。

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 2004年、ヨーロッパで腰痛のガイドラインが作成されました。
 問診や身体所見で、重大な脊椎病変の兆候(レッドフラッグ)がないか確認し、あればさらに検査(画像・血液等)を行います。

 レッドフラッグは
  ● 発症年齢が20才以下または55才以上
  ● 最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)
  ● 進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)
  ● 胸部痛
  ● 悪性腫瘍の病歴
  ● 長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴
  ● 非合法薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、HIVポジティブ
  ● 全般的な体調不良
  ● 原因不明の体重減少
  ● 腰部の強い屈曲制限の持続
  ● 脊椎叩打痛
  ● 身体の変形
  ● 発熱
  ● 膀胱直腸障害とサドル麻痺 

 そして、重大な脊椎病変は
  ● 悪性腫瘍
  ● 脊椎感染症
  ● 骨折
  ● 解離性大動脈瘤
  ● 強直性脊椎炎
  ● 馬尾症候群
 とされています。

  参考: 痛みと鎮痛の基礎知識 ホームページ 

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 診断名は「腰部脊柱管狭窄症」。
 ゆえに、重大な脊椎病変ではありません。

 脊柱管狭窄は、加齢を背景とした変性疾患と考えられています。
 症状が進行するとしても、変化は緩やか。
 下肢の麻痺や、排尿・排便障害が出てきた場合は手術が必要とされています。
 しかし、通常は第1選択ではありません。

 私からは、しばらく経過をみることをお勧めました。
 クライアント様も納得し、定期的にケアを受けていただけることに。

 加えて自宅でも軽い運動をお願いしました。
 運動は苦手だそうですが、ご近所で健康教室に誘われているとのこと。
 一緒に頑張るお仲間がいらっしゃるのは励みになりますね。
 帰る時には笑顔が!
 こちらまで嬉しくなりました。

 遠い所をお越しいただき、ありがとうございます。
 (-人-)~☆

 脊柱管狭窄と手術の適応

  国際基準のカイロプラクターが、
   あなたの治す力を引き出します。
    カイロ・ウノ chirouno.jp/
 --------------------------------------------------------
  ■ 住所:〒411-0801 静岡県三島市谷田1345-81
  ■ 電話: 055-976-3912 (完全予約制です。) 
  ■ アクセス方法は こちら をご覧ください。
  ■ 診療時間:09:00〜19:00
  ■ 営業日 :カレンダーは こちら をご覧ください。
    ご予約は、電話をご利用ください。
    または こちら のメールフォームをご利用くださいませ。
  ■ はじめての方は こちら に施術の流れが紹介してあります。

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