ご存知でしたか?自然欠乏症候群(Nature Deficiency Syndrome)

chirouno

2016年09月15日 07:00

先日、朝霧高原の日月倶楽部で開催されたリトリートに参加してきました。

日月倶楽部は約20,000坪の雄大な自然環境!
東京ドーム約1.5個分の広大な敷地にあります。

日月倶楽部では、ヨガや瞑想などのマインドフルネス、企業の健康管理者への指導、健康関連分野のセミナー合宿など、雄大な自然環境に身を置いて行う各種滞在プログラムを提供しています。

代表は、山本竜隆(やまもと たつたか)先生。
朝霧高原診療所で診療をしながら、「自然欠乏症候群」の提唱活動をしていらっしゃいます。

今回、山本先生から「自然欠乏症候群(Nature Deficiency Syndrome)」について、お話を伺うことができました。

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自然欠乏症候群(Nature Deficiency Syndrome)という言葉、ご存知でしたか?

欧米では10年ほど前から話題になっているそうです。
きっかけは2005年にアメリカで出版された本。
"Last Child in the Woods: Saving Our Children from Nature-Deficit Disorder"
邦題「あなたの 子どもに自然が足りない」

著者のリチャード・ルーブは、多数の専門家の声を紹介しながら、子どもの成長には自然に触れることが不可欠としています。
最近の研究では、自然の中で遊ぶ経験の少ない子に、自閉症や学習障害などの発達障害が多いことが指摘されているそうです。

ネットで調べてみると、文部科学省では、2015年5月1日の時点で調査を実施しています。
平成25年度通級による指導実施状況調査結果 (PDF:193KB)

発達障害により通級指導を受けている子が、20年あまりの間に7.4倍と急増していました。
この数字には、驚かされます。

大人の場合は、生活習慣病やうつの発症率が高くなります。
これは、自然が足りない都会の人に多くみられる傾向があるようです。

医学の父であるヒポクラテスが
「自然から遠ざかるほど病気に近づく」
という言葉を残しています。

病気ではないけれど、不眠や慢性疲労などに悩まされているという方。
その原因が「自然から遠ざかっている」ことにあるとしたら…。

まずは身近な自然に触れることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。
(-人-)~☆



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